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イスノキの虫こぶ
今年最後のブログは森からの贈り物にふさわしく、木の話とそれに寄生する虫のお話
イスノキは照葉樹林帯に分布する常緑高木。東アジアの温暖帯から亜熱帯に分布し、日本では東南部以西、四国、九州、琉球、伊豆諸島御蔵島に分布する。照葉樹林の主要な構成種の一つです。

私が住む佐野は屋敷をブロックや石垣ではなく、垣根で囲う家が多く
この木やウバメガシを使っていますので、小さい頃から慣れ親しんできた木です。
この葉にはアブラムシの幼虫が寄生し、虫こぶを作ります。見る

この虫こぶ 虫癭(ちゅうえい)ともいい、同じ木に付くこれとは違う虫
イスノナガタマフシなどが作るのは

この様な大きなもので、穴は虫が出ていった跡で、風が吹くと笛になりヒューヒューと鳴るので別名ヒョンノキとも言います。
この虫こぶがタンニンを含むので染料の材料として使われ、材は乾燥させると非常に堅く丈夫になるので、家具・木刀(示現流系統の剣術で使用されているのは有名)杖などの材料に、灰(柞灰(いすばい))は陶磁器の釉の融剤とする。

ネコや虎などネコ科の動物が、いわゆるマタタビ酔いを起こすのは、マタタビ生果ではなく寄生昆虫によってマタタビの果実が変化した虫癭果(ちゅうえいか)だそうで、こうなると木にとっては寄生ではなく共生かもしれませんが、こればかりは木に聞いてみないと分かりません。
不思議の世界ですね。
author:, category:木の豆知識, 17:13
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